毎度こんにちは。美容鍼の東京 白山はりきゅう整骨院デンです。
シワやたるみの原因である、誰もが聞いた事のある真皮層に存在する
「コラーゲン」や「エラスチン」。
先日、患者さまから素朴な疑問として頂きましたので、本日は「コラーゲンの変性」と「エラスチンの変性」についてのブログでございます。
シワやたるみでお困りの方は是非ご覧下さいませ。
コラーゲン変性はなぜ起こる
老化に伴い皮膚は薄くなっていきます。
これは超音波による測定やX 線技術の発達によって解明されてきました。
真皮層の厚さを測定すると20歳代をピークとして、その後は年齢とともに薄くなる傾向にあります。
それに伴いコラーゲンの量も減少すると考えられています。
電子顕微鏡においてコラーゲン線維の姿を捉えると、
乳頭層では細かい繊維が密集しており、
網状層ではより太い繊維が粗でゆるく絡み合ってることがわかります。
繊維の方向は複雑で立体的な網目構造となっています。
この立体的な網目構造が皮膚の弾力性や伸縮性を生み出す源です。
外力が加えられると網目構造は変性をきたしますが、外力が除かれると元の姿に復元します。
復元する際には弾力繊維であるエラスチンの働きも大きく関わってきます。
ところが、老化するとコラーゲン線維の網目構造はまばらとなり、繊維そのものも1本1本が細くなります。
その上、直線的となり、繊維同士の絡み合いがほとんど無くなり、ほどけかかっている状態もしばしばあります。
このようなコラーゲン線維の減少は皮膚の弾力性喪失につながり、シワやたるみの原因となります。
さらに、コラーゲン繊維そのものの量も減少に加えて、繊維の分子的結合の変化もあります。
コラーゲン線維輪化学的結合による足かけによって分子と分子が結び合わされています。
繊維間をちょうど橋を架けたかのように横断し、
結合させているので、「足かけ」と呼ばれています。
この足かけは若くして健康な皮膚の場合には、一定の間隔をあけて存在していますが、
年を重ねるとともに増加してくる傾向にあります。
一定の間隔に一定の数の足かけはコラーゲン繊維をバラバラにしないで、
強度を保つという意味で生理的に重要な役割を担っているものですが、
加齢により増えた足掛けの場合は、コラーゲン繊維の働きを阻害し、
皮膚組織の効果を招く結果となります。
足かけの増加もまたシワやたるみの一因となっています。
エラスチン変性はなぜ起こる
真皮層には膠原繊維であるコラーゲンの他に弾力繊維も存在しています。
弾力繊維の主成分は、エラスチンです。
網目状に走行しているコラーゲン繊維の編み目の行程に当たる部分にあり、その名の通り、弾力性に富み、伸び縮みの力の源となっています。
人体の中で常に伸び縮みに関わる活動をしている臓器には大量のエラスチンが存在しています。
骨格と筋肉との動きに応じて伸び縮みをする人体や血流にしたがって伸び縮みをする、
大動脈の壁にはエラスチンが多く含まれています。
真皮層に含まれるエラスチンの量は人体や大動脈の壁に比べ少ないですが、
その働きはとても重要です。
エラスチンが存在しなければ外力は加えられた際の皮膚の復元力は著しく劣ったものになってしまいます。
エラスチンは規則的にカールしてコラーゲン繊維にまきつくような形になっていますが、加齢とともに、構造の乱れが現れます。
綺麗な1本の繊維であったのが枝分かれしたような状態になったり、
規則的にカールしていたものが伸びきったゴムのようになってしまいます。
当然のことながら弾力性は著しく低下してしまいます。
エラスチンの変性は、正常な弾力性を低下させるばかりでなく、
不要な弾力性が作り出されることにもなりかねません。
つまり、しわが固定されてしまう可能性があるのです。
シワを引き伸ばそうと直角の方向に引っ張っても切れにくい状態になってしまいます。
特に紫外線を多く浴びてしまったことによって、深く刻まれたシワがある部位は顕著です。
こういった部位においては、紫外線にさらされない皮膚と比べ、
エラスチンは過剰に増えています。
エラスチンが増えたのに弾力が生まれないのは不要な弾力繊維が過剰にできてしまうからであり、その働きは全く逆です。
シワやたるみをより深くする方向へ引っ張ることになってしまいます。
以上です。また次回お会いしましょう〜
美容鍼の白山はりきゅう整骨院でした。