毎度こんにちは、白山はりきゅう整骨院です。
ニキビでお困りのあなた!色々検索して当院のwebに辿りついたのでしょう。
世間一般では「鍼灸」というと痛い、怖い、怪しいといった印象をお持ちの方が実に多いです…。
そんなイメージをお持ちのあなたのために、なぜ「美容鍼でニキビが改善」するのか詳しくご説明していきます。
副作用も無く、全てのニキビ・肌荒れに効果があると思われがちの美容鍼。
しかし、本当の事を言うと
・効果の出るニキビ
・効果の出にくいニキビ
があります。
ご自分のニキビ・肌荒れは美容鍼の適応かどうかの参考にされて下さいね。
※5分くらいで読めるボリュームです。
ニキビには種類がある!
実はニキビは「色」によって5種類に分けられるってご存知でしたか?
意外と知らない患者さんが多いので、それぞれのニキビの原因や対策法についてみていきましょう。
さて、ニキビは以下の通り、色によって分けられます。
ペンタブ使って描いてみました。センスなさすぎでゴメンなさい。
ニキビの種類早見表
ニキビの種類(見た目) | 症状 | 美容鍼の適応 |
白ニキビ |
白い皮脂が ポツポツが出ている状態。 ニキビの初期段階で「赤ちゃんニキビ」とも呼ばれる。 |
適応 |
黒ニキビ |
皮脂腺の活動が活発で毛穴から出た皮脂が、 空気中の酸素によって「酸化」しニキビが黒く見える。 鼻の黒ずみの原因の1つ。 |
適応 |
赤ニキビ |
アクネ菌による炎症が非常に強く、患部が赤く腫れている状態のニキビ。 よく見るニキビの一種であり、美容針が最も得意な(効果的な)ニキビ。 |
適応 |
黄ニキビ |
赤ニキビが進行し、患部に「膿」が溜まっているニキビ。 黄色ニキビは美容鍼では改善は難しく、抗生剤の飲み薬や塗り薬で症状の緩和をはかる。 |
不可 |
紫ニキビ |
ニキビの最終形態。患部は「腫れ」と「血」が溜まっている状態で、一般的な皮膚科では対応不可。 もちろん美容鍼も不可能。緊急手術が早急に必要。 |
不可 |
それでは、それぞれのニキビの原因や対策法についてご説明します。
美容鍼で改善できる3つのニキビ(白・黒・赤ニキビ)
上の図でも示しましたが、ニキビは5種類(白・黒・赤・黄・紫)があり、
美容鍼で改善できるのは
白・黒・赤ニキビになります。
以下にそれぞれのニキビの原因や特徴を挙げていきます。
その1:美容鍼が有効な白ニキビ
白ニキビとは
よく見かける「白ニキビ」。通称「赤ちゃんニキビ」と呼ばれ、ポツポツと白い皮脂がニキビに観察される。
ニキビのでき始めでありTゾーン(おでこなど)に好発し、皮脂腺が活発な10代の若者は指で潰すしてしまうことも多々あります。
白ニキビの原因は
白ニキビに限らず、すべてのニキビの原因は毛穴が塞がり、皮脂が内部に溜まることで発生します。
毛穴が塞がる大きな原因は「角質層の肥厚化」です。通常、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は28日周期ですが、
ニキビで悩む肌のターンオーバーは「40〜50日間」と言われており、
汗や毛穴が詰まることで白ニキビが発生していきます。
美容鍼による白ニキビの効果とは
白ニキビはニキビのできはじめ(赤ちゃんニキビ)なので、初期段階の治療が功を奏します。
この段階で正しい治療ができればニキビ跡・シミなどにはなりづらいでしょう。
美容鍼に限らず、鍼灸治療は体の巡りを改善して様々な症状を治していきます。
ニキビができやすい人は「新陳代謝」が非常に悪いケースが多々あります。
本来、顔面部は毛細血管が豊富に発達しております。
そこで髪の毛ほどの太さの鍼を打つことで血の巡りを良くなり、(代謝を上げる)白ニキビの改善をはかります。
当院の美容鍼では、白ニキビの場合2〜3回ほどの施術で改善するケースがほとんどです。
白ニキビで抑えることができれば一番理想的ですね。
その2:美容鍼が有効な黒ニキビ
黒ニキビとは
頬の周りや小鼻によく発生し、洗顔や毛穴パックをしてもなかなか黒ずみが取れない方も多いようです。
Tゾーンの場所は顔面部の中でも皮脂腺が多く分布しているため発生しやすいのが特徴です。
黒ニキビの原因
白ニキビからさらに進むと、毛穴に溜まっている皮脂が毛穴を押し広げて毛穴が開いて、
外に出て空気中の汚れなどが付着と「皮脂の酸化」が見られると、毛穴の部分が黒っぽく見えていきます。
美容鍼による黒ニキビの効果とは
黒ニキビの原因は「皮脂の酸化」という話しはさせて頂きました。
本来、皮脂を出す「皮脂腺」は自律神経支配です。
ニキビの原因であるアクネ菌は「皮脂」が大好物。
いくら洗顔を頑張ってもストレスや人間関係に悩んでいると
交換神経が優位に働き皮脂腺を刺激し、黒ニキビができてしまいます。
美容鍼に限らず、本来の鍼灸治療は体のツボに鍼やお灸をして、自律神経を整えることで体の不調を治していくことがとても得意なんです。
よって顔や手足のツボを刺激して、体のバランスが整えばリラックス(副交感神経優位)して皮脂腺からの皮脂分泌を抑えることができ、黒ニキビは改善するのです。
その3:美容鍼が効果的な赤ニキビ(1番効果あります)
赤ニキビとは
赤ニキビは白ニキビ・黒ニキビと比べると「炎症」が患部に見られることが特徴的です。
また、市販薬では効果がなく皮膚科さんに行かれる方ケースがほとんどです。
炎症があるので、触ると痛かったり髭剃りを気をつけないと出血したりします。
出血した傷口から雑菌が侵入し、さらに炎症が強くなることもあるので注意が必要です。
またアクネ菌の活動が非常に活発でありますので、病院で抗生物質の飲み薬・塗り薬なども有効です。
赤ニキビの原因は
皮膚の一番外側にある角質層が肥厚化(厚くなる)することで毛穴を塞いでしまい、過剰な皮脂をエサとしてアクネ菌が活発化します。
本来アクネ菌は皮脂をエサとして、「ウンチ」を出します。
そしてこのアクネ菌が出したウンチは人間の肌のバリア機能や保湿を担います。
しかし、アクネ菌が過剰に増えることで肌内部のバランスが崩れ、その結果炎症を引き起こしいきます。
人間とアクネ菌も「共生・共存」の関係があり、動物たちと同じことが言えますよね!
話しがそれましたが、赤ニキビの原因は過剰なアクネ菌による炎症が1つの原因と言えます。
美容鍼による赤ニキビの効果とは
ニキビは尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)とも呼ばれ、
医学的に見ると肌の
「慢性的炎症疾患」を指します。
ここは超大事なので、繰り返します。ニキビは肌の「慢性炎症疾患」です。
そもそも鍼の効果はニキビだけでなく、ギックリ腰や寝違え・足の捻挫にとても効果なんです。
急性期の痛み(ギックリ腰・寝違え・足の捻挫)では、患部に「炎症」が起きていますが、
鍼はこの「炎症」を抑える働きが非常に得意です。
症状によりますが、首の寝違えなどは1回の鍼治療で治ってしますケースは、鍼が患部の炎症を抑えたためと考えられます。
先ほど述べましたが、ニキビは肌の「慢性炎症」とご説明しましたよね?
鍼は炎症を抑える効果が非常に得意なため、
炎症が特に強い「赤ニキビ」の赤みを抑える効果が一番あるのはこのためです。
下の写真は当院の鍼治療を7ヶ月された実際の患者の写真です。
※許可を得て写真を撮らせて頂きました。
頬から顎周りの「赤」ニキビが引いているのがお分かりでしょう。
「気になる赤ニキビを消したい!」「きれいな肌にしたい!」とおもったらすぐにこちらに相談してください!
次は美容鍼で効果がない「黄色ニキビ」「紫ニキビ」についてご説明します。
美容鍼で効果のない2つのニキビ(黄色ニキビ・紫ニキビ)
その1:黄色ニキビ
黄色ニキビとは
黄色ニキビの「黄色」の正体は「膿」を指します。
膿は白血球の成分の1つである「好中球」の死骸であり、風邪をひいた時の鼻水が黄色くなるのも、白血球の免疫作用が働いた証拠です。
赤ニキビの段階で正しい治療を受けないと、患部に膿を持ち腫れてしまいクレーターなどのニキビ跡を残してしまいます。
黄色ニキビになってしまったら美容鍼では治りません。ちゃちゃと皮膚科へ行き、ソッコーで抗生物質出してもらって下さい。
当院にお越しいただく患者さまの10人に1人は「黄色ニキビ」でお越しなりますが、鍼治療はせず、近所の皮膚科さんの診察をオススメしております。
黄色ニキビの症状が落ち着いたら、鍼治療を再開しニキビに直接針を打ち込みアプローチしていきます。
その2:紫ニキビ
紫ニキビとは
最後にあまり聞きなれない「紫ニキビ」についてご説明します。
紫ニキビとは、ニキビの最終形であり予後不良の究極のニキビであります。
紫ニキビは黄色ニキビの「膿」に加え「血」が溜まって腫れあがっている状態です。
ここまでくると一般の皮膚科では手に負えないケースがほとんどで、大学病院での緊急手術が必要です。
紫ニキビ後はニキビ跡を負うことがあり、その後の治療は長い道のりが待っています。
よって、紫ニキビは鍼治療どころじゃないので、もし当院にお越しになってもすぐに病院に行ってもらいます、すぐに。
ニキビが悪化しないように普段からのスキンケアや日常生活習慣を整えてくださいね!
ニキビには美容鍼という選択肢
これだけ多くの方が悩んでいるニキビ。
そんな方々の一人でも多く、ニキビ治療の1つとして「鍼治療」があることを知って頂きたいと強く願います。
もちろん塗り薬などでの治療では即効性が期待できますが、ニキビ・肌荒れの患者さん達は肌の再生力が極端に落ちています。
直接患部を治療する塗り薬やレーザー治療などとは異なり、あなたの体がもともと持っている自然治癒力を高めるのが美容鍼。
塗り薬などの「西洋医学」と鍼治療をはじめとする「東洋医学」を併用して治療を行っていけば、最短・最速でニキビは改善できます。
「繰り返すニキビをなんとかしたい」といった方にはぜひ一度は美容鍼を受けてみてください。
副交感神経が異常興奮
実はニキビ患者さんの30〜40%くらいに見られる「副交感神経異常興奮」。
自律神経の中でも副交感神経はホルモンバランスを保つ役割を持っています。
個人的な意見になりますが、スキンケアを頑張ってもニキビが改善しない患者さんは、先天的に副交感神経過敏体質の方がかなり多い印象があります。今度論文でも書こうと思います!
ニキビ以外の症状ではアトピー・めまい・花粉症などを併発している症状は、異常興奮した副交感神経を抑制する「セルフ刺絡(しらく)」といった自己管理方法もあります。
ここでは詳細を割愛させていただきますが、とても再現性のある簡単なやり方です。刺絡(しらく)の簡単な写真をお見せします。
写真がブレていますが、ご容赦下さいませ。
↓Amazonで「ファインタッチ」と検索する出てきます。
↓箱を開けるとこんな感じ。本来は血糖値を測るさいに使うものです。
↓薬指にセットして、バチン!そんなに痛くありません。
↓薬指は「副交感神経」を抑制する働きがあります。
↓ゴマ粒大くらいに血を出します。40〜50滴ほど7〜10日間続けると効果的です。
騙されたと思ってやってみて下さい。ニキビのでき方が変化していきます。
刺絡を続けた人の症例報告
皮膚科の治療やネットでサプリを試してを繰り返した方の実例を挙げていきます。
当院の治療を4ヶ月続け、自宅でもセルフ刺絡を頑張った患者さんです。
↓フェイスラインのニキビがかなり目立ちます。
↓微弱電流治療器(アキュスコープ)をかけていき、患部の炎症を抑えていきます。
↓アキュスコープ後、針をニキビに直接打っていきます。針を打つ事で肌の抵抗力を高め、ニキビができずらくなります。
↓4ヶ月後の肌。かなり改善しています。
この患者さんも「副交感神経」異常興奮している状態でしたので、自宅でセルフ刺絡を続けてもらいました。
まとめ
鍼治療でニキビに効果があるのは
・白ニキビ
・黒ニキビ
・赤ニキビ
以上の三つ。
特に炎症が強い「赤ニキビ」は美容鍼での治療が一番効果があります
実際の私の患者さんでも個人差はありますが、2〜3回目くらいから皮膚の炎症が治まりニキビができずらくなったと実感できるようになります。
長文になりましたが、美容鍼でニキビがよくなるお話しをさせて頂きました。
結構熱く語りましたが、普段の治療スタイルは結構大人しいです(笑)
何かご相談等ありましたら、お気軽にどうぞ。
白山はりきゅう整骨院 院長デンでしたー。