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お問い合わせ頂く質問の中で
・美容鍼の効果
・美容鍼の持続時間
についてのご質問をよく頂戴します。
そりゃあ、大事なお金と時間を使うわけですから美容鍼の効果や持続時間など気になりますよね。
例えば、髪を切る前には美容院の評判をみたり、飲みに行く時だってネットで口コミを見て調べたりする時代です。
新しいことをチャレンジする前は、私も同じようにネットで口コミを見たり調べます。
だって人間だもん・・・(みつを風)
さてさて、今回はここではぶっちゃけて、美容鍼の効果や持続時間について、私の見解を含めて正直にご説明していきます。
専門の方々からも様々なご意見がありますけど、美容鍼の効果・持続時間などの参考程度にして頂けたら幸いです〜。
個人の「悩み」により美容鍼の効果・持続時間は異なる
美容鍼の効果は、その方の症状によって美容鍼の効果・持続時間は変わってきます。
当院に来られる患者様の主な悩みを以下の3つに挙げてみました。
・その1:リフトアップ
・その2:ニキビ
・その3:クマ
そこで、それぞれのお悩みによる美容鍼の効果・持続時間・目安となる治療期間についてまとめてみました。
悩み | 持続時間(目安) | 治療期間(目安) |
リフトアップ | 2日位 | 約2ヶ月 |
ニキビ | 2〜3週間 | 6ヶ月 |
クマ | 1週間 | 3ヶ月 |
その1:リフトアップのケース
持続時間は2日間
私は美容鍼のリフトアップ効果はむしろ、「2日持てばいい方」だと思います。
鍼は肌の奥にあるツボを刺激するのが主な役目です。
これにより、血流の促進や表情筋を引き締め肌にハリを持たせる効果があります。
そのため鍼を打った直後は「ほうれい線」を薄くしたり、「フェイスライン」を引き上げることができるのです。
ただしやはり鍼を一度打っただけで、それを維持することはできません。
顔のシワやたるみには、筋力の低下や栄養不足といった普段の生活による衰え、また加齢といった様々な原因があり、それらは鍼を打っただけでは改善できません。
施術後の効果を安定させるためには、1〜2週間おきの施術を二ヶ月間「継続」していく必要があるのです。
リフトアップの治療期間2カ月をおすすめする理由
私のこれまでの経験や当院での施術の事例でみると、2ヶ月間鍼を定期的に受け続けた患者さまは初来院時よりもかなりシワやたるみが改善されています。
鍼は血管や筋肉に影響を与えるため、施術箇所に関わらず全身の免疫を高めるといった効果もあります。
そのため複数回鍼を受けることで徐々に体の機能が改善されていき、高い効果を得ることができるのです。
歯ぎしり予防で相乗効果も
ほうれい線やフェイスラインが気になる方は寝ている時に「歯ぎしり」をしているケースも多く、マウスピースなどを用いることで噛み合わせを改善できます。
これにより顎の形が矯正され、ほうれい線が薄くなり、さらに肩こりの改善にもつながります。
この分野では鍼灸師より歯医者さんの方が圧倒的に専門分野なので、一度相談してみてください。
その2:ニキビ治療のケース
※当院での事例
当院の1番得意な「ニキビ治療」。
人間の肌は常にターンオーバー(肌の新陳代謝)が働くことにより生まれ変わっています。
ニキビ・肌荒れの人のターンオーバーは40〜60日間(通常28日間)というデータもあります。
これは普段の生活によって周期が乱れ、肌環境が悪化しているため。
ニキビ治療はいかにこのターンオーバーの周期を28日間に近づけるかが大事になっていきます。
なんで美容鍼でニキビがよくなるの?
まずご説明したいのが皮膚の構造です。
皮膚はおおまかに3層に分けられます。
・表皮層
・真皮層
・皮下組織層
ここでもっとも重要なのが真皮層。
ここには毛細血管が張り巡らされており、美容の面では真皮層に対していかに働きかけるかが重要になってきます。
そもそもターンオーバーは真皮層に存在する毛細血管への血流によって栄養が運ばれ行われます。
よくニキビに効く化粧水などで改善しようとされる方もいますが、実は高価な化粧水でも真皮層までは到達しません。
肌の外側の角質層は20〜30層からなり、外的刺激から身体を守っているため、表皮に効果のある化粧水だけではなかなか直接的にニキビを無くすことはできないのです。
しかし、美容鍼ではこの角質層の下の真皮層までアプローチすることができるのです。
真皮層に鍼が入ると局所に「フレア反応」と呼ばれる、毛細血管が広がる反応が起こります。
毛細血管が広がった結果、血のめぐりが良くなりターンオーバーが促進され、肌のバリア機能が高まります。
するとあら不思議っ!
ニキビの治りが今までより早くなるのです!
特に美容鍼はでき始めの赤ニキビの炎症を抑えることも得意としており、ニキビの悪化を防ぐのにはとても効果的。
また持続時間も2〜3週間ほど持ちます。
ここで言う「持続時間」とは言い方を変えると、「肌荒れしにくい期間」と思ってください。
中長期的(6ヶ月)な施術をすすめる理由
はっきり言ってニキビ治療は、1ヶ月では効果は期待できません。
ターンオーバーを正常化することに加え、体質を変えていかなければ根本からニキビの改善は見込めないからです。
治療期間終了後(6ヶ月)はお肌の状態を診て1ヶ月に1度くらいのペースでご来院されるとニキビ・肌荒れが再発しにくくなります。
初めの1〜2ヶ月の期間で6〜7回の施術ができると、3ヶ月目以降の肌は確実に変わっていきます。
仕事で忙しいと思いますが、初めの2ヶ月だけ自分への「投資」と思って下さい。必ず元は取れますよ。
ニキビのことでお悩みの方や聞きたいことがあれば、お気軽にご相談ください!
その3:クマのケース
最後にクマの美容鍼による効果と持続時間についてです。
美容鍼によるクマの効果とはでもご説明しましたが、クマの種類によっても持続時間は変わっていきます。
クマは色によって3つに分けられます。
・青クマ
・黒クマ
・茶クマ
です。
その中でも美容鍼で最適なのが「青クマ・黒クマ」であり、色素沈着してしまっている「茶クマ」の改善は無理っす。
お手上げ。
病院行ってレーザー治療してもらうのをオススメします。
青クマの原因は「血行不良」、黒クマの原因は「コラーゲン不足」でありますので、
この2つの原因を美容鍼の治療で改善していきます。
青クマへの効果と持続時間
青クマは目の周りの「血行不良」が主な原因。
寝不足やストレス、疲労などといった普段の私たちの生活によるものです。
目の周りは、体の中でも毛細血管が集中している箇所です。
ニキビの効果でもご紹介しましたが、目の周辺に鍼を施すことで「フレア反応」を引き起こし、血流を改善。
効果の持続時間はだいたい1週間程度ですね。
日中の過ごし方によってはもう少し長持ちする場合もあります。
割と長持ちですが再発しやすいため、根本的な解決は鍼を定期的に受け、かつ睡眠不足などの生活習慣を改善するのがおすすめです。
黒クマへの効果と持続時間
黒クマの原因は、簡単に言えば老化現象の一つ。
もっと言えば皮膚がたるみ、それが影になっていることでクマのように見えているだけなんです。
年歳とともに黒クマを完全に消すことはできなくなりますが、美容鍼によって進行を遅らせたり、薄めたりすることはできます。
比較的若い方でも黒クマでお悩みの方もいますが、それも眼精疲労などで目元の筋肉がたるんできている証拠です。
黒クマにもっとも効果的なのがコラーゲンを補うこと。
鍼は真皮層にアプローチして血の巡りを良くするお話しは上で述べましたが、実はもう一つ鍼の効果があります。
それは「コラーゲン繊維を増やす」効果です。
難しい話は割愛しますが、鍼を打った箇所には「微細な傷」が出来ます。
その微細な傷は7〜10日間かけて自然に治癒していきますが、その際肌が鍼を打った場所を中心に「コラーゲン繊維」は増やします。
美容鍼は人間の自然治癒力を促進させ黒クマを治癒することができるんです。
人間の体って不思議ですよね〜
ただし残念ながら黒クマの場合1回の施術では効果はありません。
5〜6回ほど施術を受けると、コラーゲン繊維が増えてたるみが解消されていき、効果を感じる方が多くなっていきます。
黒クマの美容鍼への効果は現れるのは遅いですが、一度改善することができれば1〜2ヶ月に一度鍼を受けるだけで肌のハリをキープすることができます。
ウンチクはこんな所ですかね〜。
三ヶ月間の治療がおすすめの理由
ニキビと同様に1〜2ヶ月ではクマの効果はありません。
3ヶ月を目安に少しずつ内部のコラーゲン繊維を増やしていきます。
3ヶ月の治療期間経過後は、増やしたコラーゲン繊維を維持するために、月に1〜2回施術を受けるのがおすすめです。
美容鍼の効果を上げるには普段の生活改善を!
当院ではお越しになった患者さんには問診時に低血圧かどうかをお伺いしています。
当院では施術前に血圧を測ります。実はクマの方の半数以上に「低血圧」の症状が見られます。※低血圧とは最高血圧100以下を指します。
低血圧(クマでお悩み)の患者さんは
・立ちくらみ
・めまい
・疲れやすい
といった症状があり、このような症状を改善しないと、せっかくの鍼治療の効果も半減してしまいます。
低血圧の人は自律神経のバランスが悪く、特に交感神経の働きが弱い方が多いので、日常生活から見直す必要があります。
そこで当院では以下の1〜5の簡単なアドバイスをしております。
1:早寝早起き
2:起床時の200ミリの水の冷水を飲む
3:熱いシャワーを短時間浴びる
4:運動を習慣化
5:3食しっかり食べる
どうですか?意外と簡単にできそうですよね。
できる事から気軽に始めてみましょう。
1:早寝早起き
生活サイクルを前倒しにしてみましょう。
そしてまず起床したら日光を浴びましょう。
ビタミンが体内で生成され、
2:起床時の200ミリの水の冷水を飲む
交感神経の活動を高める
3:熱いシャワーを短時間浴びる
ぬるめのシャワーは逆効果です。
4:運動を習慣化
ウォーキングなど、自分に合うものでOK
5:3食しっかり食べる
栄養不足・塩分不足に注意する。チェダーチーズの成分も血圧を上げる効果あり。
セルフ刺絡(しらく)を取り入れよう!
刺絡とは
刺絡(しらく)とは手足の指の先にあるツボから少量の血を出す鍼灸治療の一種です。
鍼灸師の中でも、あまりメジャーな治療方法ではありませんが、効果は絶大。
指のツボから出血させる事で自律神経の働きを調整し、様々な体の不調を治していきます。
私自身も刺絡の研究会に所属しており、情報を積極的に取りに行ってます。
当院に来られる患者さんに勧めているセルフ治療方法をご紹介します。
ファインタッチを購入する
↑Amazonで「ファインタッチ」と検索するすぐ出てきます。¥2000くらい。
中身を出す
↑もともとは糖尿病の方が血糖値を測定する際に使用するキットになります。
手の薬指に狙いを定める
↑手の薬指は「副交感神経」を抑制する作用があり、ニキビで悩んでいる患者さんに高い効果があります。
目安は40〜50滴ほど血を出すと良いです。
便秘症の人にも刺絡が効く!
刺絡の話しばかりで恐縮ですが、ニキビで悩む人に多いのが「便秘」
特に口周りやフェイスラインのニキビは胃腸の働きを整えるだけでも改善します。
便秘・胃の痛みには足の親指と人差し指
↑手と同様に足の指にセットします。お腹にガスが溜まりやすい人にも効果的なツボです。
意外と痛くありません!
40〜50滴を目安に出血させて下さい。
1週間継続する事
人差し指は「胃」のツボです。
胃が痛くなる人にはおすすめのツボっす。胃の痛みは速攻で取れます。
まとめ
正直、規則正しい生活を過ごしていれば美容鍼はあまり受ける必要はないのかもしれません。
でも仕事で疲れたり、人間関係でストレスを抱えていたり、ついつい夜更かししてしまったり、お酒を飲みすぎてしまったりしちゃいますよね。
だって人間だもん。
働いていると、やはり健康を維持するのは難しいものです。
美容鍼は弱った肌や筋肉、また血管に直接働きかけ、普段の生活で弱った体を改善させることができます。
またより肌にハリツヤを持たせたいという方にもオススメ。
フェイスラインのたるみやシミなども美容鍼によって改善することができます。
美容鍼の効果や持続時間を最大限増長させたいのであれば、普段の生活にも気をつけてみてください。
睡眠を少し多く摂ったり、食事に野菜を取り入れいれるなど、ちょっと気をつけるだけでもかなり変わってくることもあります。
この記事を参考にされて皆様の美容鍼の理解が深まったらこの上ない幸せです。
さらなる美しさに磨きをかけて下さい〜。
白山はりきゅう整骨院デンでしたー。
※この記事書くのに3日かかったー(汗)
新聞記者や雑誌の編集がいかに大変が分かるような気がします(独り言)