毎度こんにちは。
美容鍼の白山はりきゅう整骨院デン マサタダです。
当院にお越し頂く患者様や、新規のお客様より頂くご質問として、
「美容鍼の効果って何?」
という声を最近、頂戴することがとても多くなりました。
そこで、このページでは美容鍼の効果や美容鍼がどのように
体に働きかけるかを詳しくご説明していきます。
また、普段の生活でも気をつけて頂きたいポイントも交えていきます。
専門的な用語なども、なるべく分かりやすいよう解説していきますので、
ご興味がある方は是非、何度でも読んで頂き、
日々のスキンケアに役立ててくれると嬉しいです。
美容鍼の様々な効果
当院の美容鍼はそれぞれの年代別に多い肌トラブルに対応していきます。
いずれの年代の肌トラブルも肌の「ターンオーバー」を促すことでそれぞれ改善が見込めます。
ターンオーバーとは
肌の新陳代謝や生まれ変わりの事を指します。
皮膚は外側から「表皮層」「真皮層」「皮下組織」の3種類から構成されております。
名前 | 表皮層 | 真皮層 | 皮下組織 |
呼び方 | ひょうひ | しんぴ | ひかそしき |
場所 | 表面 | 真ん中 | 下 |
さらに表皮層は
・角質層
・顆粒層
・有棘層
・基底層
に分類されます。
名前 | 角質層 | 顆粒層 | 有棘層 | 基底層 |
呼び方 | かくしつ | かりゅう | ゆうきょく | きてい |
特徴 | 皮膚のバリア機能 | 角質層の生成を手伝う | 免疫の役割 | メラニン色素がある |
体の場所によって異なりますが、
メラニン色素がある基底層で生まれた細胞が形を変えながら、
「角質層」の表面に押し上げられていきます。
そして最後は「垢」となって自然に剥がれおちるサイクルを「ターンオーバー」と呼びます。
余談ですが、「爪」も元は皮膚の一部であり、死んだ細胞からなる「角質層」でできています。
20~30代における美容鍼の効果
20代/30代の方に多く見られるスキントラブルの比率は
ニキビ 46%
毛穴 23%
ほうれい線 23%
その他 8%
となっています。
ニキビや毛穴でお困りの方の肌状態を見ると、
そのほとんどの方が
1:角質層の肥厚化
2:皮脂分泌過多
の2つの原因が挙げられます。
逆を言えば、美容鍼で
「角質層の肥厚化」と
「皮脂分泌」をコントロール(管理)できれば、
ほとんどのニキビと毛穴は改善していくんですよ、マジで。
下の絵はニキビや肌荒れ、毛穴が気になる方の肌の状態を示したものです。ここで注目したいのが、「角質層が肥厚化」していることです。
▼角質層が肥厚化した状態▼
どうすれば改善するのか?
皮膚科さんの場合、
肌荒れやくすみの原因である肥厚化した角質層を
ケミカルピーリングを(ケミカル=化学的 ピーリング=剥く)行い、
肌のターンオーバーを促していきます。
皮膚のどこの場所を刺激すればいいと思いますか?
さっさと教えて下さい!
「真皮層」を刺激すると
ターンオーバーが促進されます。
真皮層とは
表皮層の下にある組織で、その最大の特徴として、
毛細血管やコラーゲン繊維が豊富で、
皮膚の新陳代謝を促す最も大切な場所であります。
美容鍼の効果は
化粧品はあくまで、上部の角質層しか到達しませんが、
美容鍼の場合、物理的に角質層を通過(突き破り)して、
毛細血管とコラーゲンが豊富な「真皮層」に直接アプローチすることができます。
洗顔してもニキビよくならない方は
上記の記事にも書きましたが、「ニキビ」や「毛穴」は皮脂の分泌量をいかに上手に管理できるかで、美容鍼の効果および、予後(効果)が左右されます。
20〜30代の働き盛りはストレスも多く、交感神経が優位になりがちです。
交感神経が優位になりと「男性ホルモン」の分泌が増加し、皮脂の分泌量を増やしてしまいます。
これだけでも、洗顔だけではニキビの改善が難しいことはご理解できるかと思います。
また、元(体質)から改善していかないと、美容鍼の効果は全く意味がありません。
当院の美容鍼では
当院の美容鍼は顔だけでなく、体全体を診て、
その方に合わせた治療方針を行っており、
効果を2〜3回目くらいから実感する方が多いです。
ちなみに体全体を診る際、具体的に「舌診」「腹診」「脈診」「触診」などを取り入れております。
「舌診」「腹診」「脈診」「触診」の具体的なご説明は、日を改めてさせて頂きます。
もしくは直接私に聞いても良いですよ(笑)
美容鍼の相乗効果を上げるツボ
場所 | 手 | 足 | お腹 |
ツボの名前 | 合谷 | 三陰交 | 天枢 |
読み方 | ごうこく | さんいんこう | てんすう |
効果 | ニキビ/疲れ目 | 女性ホルモン↑ | 便秘解消 |
当院にお越し頂く患者様には自宅でも簡単にできる「せんねん灸」を上記の表にあるツボにお灸をしてもらっています。
せんねん灸をした事ない方は
相乗効果を上げるツボ(その1)
・合谷(ごうこく)
ツボの取り方:親指と人差し指の間の凹んだ所。
・三陰交(さんいんこう)
ツボの取り方:内くるぶしから指3本上がった所。
・天枢(てんすう)
ツボの取り方:へそから指1本横に移動した所。
40代以降における美容鍼の効果
上記では、20〜30代に多い「肌荒れ」に対する美容鍼の効果について述べました。
一方、40代以降で多い、お悩みとしてやはり多いのが「たるみ」「ほうれい線」などが挙げられます。
もちろん、美容鍼で「たるみ」「ほうれい線」も改善します。
ポイントは毛細血管やコラーゲン繊維が
豊富な「真皮層」に美容鍼で刺激を与えられるかで決まってきます。
たるみ/ほうれい線の原因
「たるみ」や「ほうれい線」の原因は皆さんご存知の通り、
真皮層の「コラーゲンの減少」「エラスチン」の変性と言われております。
「たるみ」や「ほうれい線」の予防には肌のコラーゲンを増やすケアが有効ですが、
どうすれば肌のコラーゲンを増やせるのでしょうか?
世間一般ではコラーゲンを食べたり飲んだりするとプルプル肌になると言われています。
確かにコラーゲンを取れば肌のコラーゲンが増えそうな気がしますよね。
しかし、食べたり飲んだりしたものが、そのまま肌に定着することはありません。
豚足を食べても豚にならないのと同じです。
![豚](https://hakusan-hari.com/wp-content/uploads/ab518e3d6e88ef30f582d6b2879ff907-300x256.jpg)
いくらコラーゲンを摂っても、
それがそのまま肌のコラーゲンになるわけではございません。
美容鍼では、直接真皮層に鍼を打ち、
コラーゲンの元となる線維芽細胞(せんいがさいぼう)にアプローチできるので、
効率よくコラーゲンの生成を促すことが可能な為、
「たるみ」「ほうれい線」の改善につながります。
コラーゲンの吸収過程
コラーゲンなどのタンパク質は体内に入ると、全て消化され
アミノ酸になり、小腸から吸収されます。
炭水化物や脂質なども含め、様々な栄養素が小腸で消化吸収され、
必要に応じて骨、筋肉、皮膚、脂肪などいろいろな組織が作られます
何をどのくらい作るかは、成長ホルモンなどがコントロールしています。
肌のコラーゲンを維持する女性ホルモンは30代から減り始め、閉経とともに急激に減少します。
そうなると残念ながら、いくらコラーゲンを摂ってもコラーゲンを作る食材である、
アミノ酸を摂っても肌のコラーゲンがどんどん増えるということはなくなります。
材料はあっても生産する力がないからです。
美容鍼以外では
「コラーゲン化粧品」ではなく「増やす働きのある成分」を
世間ではコラーゲン入り化粧品も人気があり、
肌に直接コラーゲンを塗ればコラーゲンが増えると思う人が実際に多いようですが、
残念ながらコラーゲンは分子が大きいので、
塗っても肌の奥の真皮層にまで浸透しません。
化粧品に入っているコラーゲンは、
主に魚などから作られています。
仮に肌に浸透したとしても、人間の体は本来自己以外のものを受け付けないので、
私達の肌のコラーゲンとして定着することはありません。
ただし化粧品に使われているコラーゲンは角質の水分を保作用があり、
保湿成分としては有効です。
日常でコラーゲンを増やす方法
では、「たるみ」や「ほうれい線」対策に美容鍼以外で有効な方法は何でしょうか?
それはコラーゲンを増やす成分の入った化粧品を取り入れることです。
コラーゲンを増やす成分はいくつかありますが、
実際に効果が高いとされているのは
- ビタミンC 誘導体
- ナイアシン(ビタミンB)
- レチノール
などがあります。
これらの成分は真皮まで浸透してコラーゲンの生みの親である
「線維芽細胞」の働きを活性化させ、
コラーゲンが作られるのを促します。
最後にそれぞれの特徴を挙げておきます。
ビタミンC 誘導体
ビタミンC はそのままでは肌に吸収されにくいため、肌に入りやすい形に変えたものです。
体内のコラーゲンの合成に必要な成分で美白作用や皮脂抑制作用、
抗酸化作用など様々な効果を併せ持つもの。
ナイアシン(ビタミンB)
ビタミンC と同様、水溶性のビタミンの一種です。
コラーゲンの合成を高め肌代謝を活性化し、肌にハリを与えます。
ビタミンC 誘導体やレチノールに比べて刺激が少ないので肌が弱いけれど、
エイジング化粧品を試してみたいという方に向いています。
レチノール(ビタミンA)
ビタミンA の一種で、人間の体内にもあるもの
肌のターンオーバーを促し、コラーゲンを増やす作用があります。
目もとの小じわや浅いシワに特に効果的です。
ほうれい線や額のしわなどの深いしわに使うこともできますが、
深いシワだと目に見える効果を出すのは難しいかもしれません。
また、効果が高い反面、やや刺激が強いので肌が弱い人には注意して使っていきましょう。