毎度こんにちは。美容鍼の東京の白山はりきゅう整骨院デンです。
本日はニキビ肌を治すために知ってほしい肌の仕組みについてです。
ニキビ肌を早く治すために
80歳を過ぎてもマシュマロ肌のおばあちゃん
私のこれまでの患者さんで、
一番きれいな肌をしていた女性は80歳を少し過ぎていました。
白い肌はフワフワと柔らかく、頬の辺りがうっすらピンクに染まっていて、
まるで白とピンクのマシュマロみたいでした。
その方は長年、ウグイスの糞で顔を洗っていたそうです。
しかし、だんだん手に入らなくなり、
それからはずっと水だけで顔を洗うようになり、
お化粧も水で落とせる「水おしろい」にしたというのです。
化粧水やクリームは一切つけず、
ましてやマッサージやパックなどしたことがなく、
水で洗う以外何の手入れもしてこなかったのです。
生まれ持ったものもあるでしょう。
しかし、その美しさを80歳過ぎてもなお保ってこられたのは、
化粧品を過剰に使ったスキンケアを一切してこなかったためだと、私は確信しています。
皮膚のメカニズムは奇跡としか言えないほど素晴らしいのです。
肌本来の力を信じれば余計な化粧品を使わなくても綺麗な素肌が保てるのです。
人体は奇跡の集合体。人間が生きてること自体実に奇跡です。
そして皮膚のメカニズムの素晴らしさも、また奇跡的です。
例えば皮膚は体の表面をカバーして、
水分の蒸発を防ぐという重要な役割をしています。
この役割を果たすために皮膚の細胞は自ら保湿成分を作り出しています。
これを「自家保湿因子」と言います。
自家保湿因子は最強です
世界中の化粧品会社が莫大な資金と時間と労力をつぎ込んで研究し、
様々な保湿成分を開発していますが、
どれも肌自身が作り自家保湿因子の保湿力の足元にもおよびません。
人工的に作った保湿成分は人間の肌自身が作る、
保湿力の1%の効果も発揮できないものばかりです。
桁外れに高い効果を誇る自家保湿因子に人工的なオイルやクリームを混ぜても
それらは「不純物」に過ぎません。
そんなものをつければ、肌本来の保湿力をダウンさせるだけです。
けして「もと以上」にならないばかりか、「もと以下」になってしまいます。
ニキビ肌を早く治すためには、
この世に2つとない素晴らしい「自己保湿メカニズム」を作り出す、
皮膚の構造と仕組みについて、じっくりと見ていくことにしましょう。
ニキビ肌を治すためには、正しく知ることから始める
表皮と真皮の役割
皮膚は人体で最大の臓器です。その事実を知らない方が多いようです。
成人の全身の皮膚を広げると畳約1畳分にもなり、重さも3〜4kg と堂々の第1位です。
2位は脳の1.4kg
3位は肝臓の約1.2kg〜2kg
ですので、いかに重いかがわかりますね。
皮膚 | 脳 | 肝臓 |
3〜4キロ | 1・4キロ |
1.2キロ〜2キロ |
この人体最大の臓器は皮膚の表面を覆っている
・薄い表皮と
その下にある、厚くて
・丈夫な真皮
との2つの層からできています。
厚くて丈夫な真皮は、その上の薄い表皮を支える「裏打ち」のようなものです。
皮膚はいわば、厚くて丈夫なタオルの表面に、
薄いラップを貼り付けたような構造をしているわけです。
表皮の厚さはわずか0.04mm~0.07mm。
ラップ1枚ほどの厚さですが、そこには表皮細胞が5~10層と重なるように並んでいます。
生きた細胞の層なのにそこには、細胞に栄養を供給したり、
老廃物を排泄したりするための血管もリンパ管もありません。
そのような環境のもとで無数の細胞が生きて活動しているというのは、
ちょっと不思議な気がしませんか?
真皮は表皮のざっと10倍ほどの厚みがあり、
主に弾力に富んだ丈夫なコラーゲン繊維と、
それを製造している線維芽細胞で形成されています。
肌に弾力やハリがあるのもこの真皮の「コラーゲン繊維」のおかげなのです。
なお、真皮には表皮と違って、
栄養を吸収し老廃物を運ぶための
・血管
・リンパ管
縦横にたくさん走っています。
美容鍼では鍼が真皮層に到達するので、
血行が良くなり新陳代謝が上がるので、肌がキレイになるのです。
詳しくは美容鍼の効果をご覧下さい。
ニキビ肌を守る角層(角質層)
皮膚にはもう一つ、絶対に忘れられない層があります。角層です。
表皮の表面部分、つまり皮膚の外側表面を覆っています
この角層はなんと死んだ細胞の集合体!
表皮細胞がぺちゃんこになった硬い「死体」たちです。
この死体たちは角層細胞と呼ばれます。
角層では六角形または五角形の角層細胞が10層ほどびっしりと重なり合っています。
角層細胞と角層細胞の間には脂性の「糊(のり)」があり、
細胞同士をしっかり張り合わせています。
この脂性のノリを細胞間脂質という保湿の重要な役割となります。
そして、細胞間脂質の主成分がよく聞かれるセラミドです。
ニキビ肌を守る角層の構造
角層の構造はよく皮膚科の教科書などで「レンガ」「モルタル」に例えられます。
レンガが角質細胞でモルタルが細胞間脂質です。
つまり角層は死んだ角質細胞というレンガと
細胞間脂質というモルタルが何層にも重なり合った丈夫で、
しなやかな「壁」と言えます。
それだけではありません。
細胞間脂質の中を電子顕微鏡で覗くと水、油、水、油という形で
油と水の層が交互にいくつにも重なっているのが見えます。
細胞間脂質の中でも2種類の性質の異なった材料で壁が形成されているのです。
保湿の主役「細胞間脂質」
細胞間脂質が保湿の主役であるのもこの構造のためです。
このように角質は、角質細胞と細胞間脂質からなる
「レンガ+モルタル」という構造の壁と細胞間脂質の中の
「水+油」による壁との二重構造になっているわけです。
この二重構造の壁角質がラップのように皮膚を覆って、
乾燥などから皮膚を守る保湿膜として働いているのです。
角層は皮膚の最前線でもっと言えば、
体の最前線で体内の水分の蒸発を防ぎ外部からの
化学物質や異物の侵入を防ぐ極めて強力なバリアとして機能しているのです。
そしてそれは「レンガ+モルタル」という角層の構造による奇跡のほかありません。
ニキビ肌を根本から治す基本知識
新陳代謝を上げる
では、角層を作る表皮細胞はどこで生まれ、どのような一生を過ごすのでしょう。
表皮の最下部に位置し、真皮との境の波状に入り組んだ部分が基底層です。
基底層には、母細胞と呼ばれる基底細胞が並んでいて、
そこでは常に細胞分裂が行われ、新しい表皮細胞が次々に生まれています。
表皮細胞は生まれて14日ほどで角質のすぐ下までたどり着き、
そこで死を迎えます。
表皮細胞の寿命は14日ほどしかないのです。
皮膚の細胞は死んでからがいわば「本番」
人間なら死んだ時点で全ての役割を終えますが、
皮膚の細胞は死んでからがいわば「本番」です。
その後、角質細胞となって保湿バリアとして大活躍するわけです。
角質細胞もまた明日からやってくる新しい角質細胞によって徐々に押し上げられ、
10日前後で最上部に到達します。
この間、バリア機能を担うまでに成熟した角質細胞は
皮膚の表面で3〜4日間外界の刺激から肌を守る役目を果たした後、
垢となって剥がれ落ちます。
そうして、すぐ下に控えている角質細胞に役目をタッチします。
さらに任務を果たした角質細胞が最後に垢として落下したとき、
そのシグナルは基底層で伝わって新しい表皮細胞が1個生まれます。
皮膚表面が常に平らな状態を保てる理由
1個落ちたら1個生まれるというように、
角質細胞と表皮細胞の増減が常にコントロールされているためです。
以上のように、皮膚では常に細胞が生まれては死んで新しい細胞と入れ替わっています。
これを皮膚の新陳代謝といい、新陳代謝によって新鮮な細胞がいつも皮膚に供給され、
その結果、皮膚は常にフレッシュな状態に保たれているのです。
ニキビ肌を早く治すために
サプリメントや洗顔に頼ってばかりでは、根本からの改善は見込めません。
まずは正しい皮膚の役割から知っていくと良いでしょう。
お肌のお悩みいつでもお受けいたします。
美容鍼の白山はりきゅう整骨院デンでした。