ニキビ

ニキビを早く治すために知って欲しい肌のメカニズム。

毎度こんにちは。美容鍼の東京白山はりきゅう整骨院デンです。

ニキビを早く治すために、まずは肌の仕組み(働き)を知ることが重要です。

本日も肌の仕組みについてご説明していきます。

正しい知識を身につけ、毎日のスキンケアの参考にして下さいね。

ニキビを早く治して理想な肌を手に入れる

 表面の角質細胞が1個剥がれ落ちると、

それがシグナルとなって、「基底層で新しい細胞が一つ生まれる」

と以前のブログに書きました。以前のブログの詳細はこちらの記事を参考にして下さい。

ここで逆を言えば、新しい細胞が生まれるためには、

表面の角質細胞がスムーズに剥がれ落ちる必要があるのです。

正常な皮膚では表面の角質細胞が空気に触れて、

乾燥すると火であぶられたスルメがカールして

めくれ上がるように「垢」として剥がれ自然に落下していきます。

l-91013-oven2

ふみちゃん
なんだかスルメが食べたくなってきました!

新しい細胞が生まれるためには

規則的に剥がれ落ちていれば、

基底層でも次々に新しい細胞が生まれます。

すると、表皮が厚くなり、その分肌の表面に波打つ余裕が生じてキメが深くなり、

キメに囲まれた網目模様の中も、

勢いよくふっくらと盛り上がります。

しかし、化粧水やクリームなどをつけて、

肌の表面をベタベタにしていると角質細胞は乾燥せず、

カールもできないので、その結果角質細胞が剥がれにくくなります。

つまり、新しい細胞が生まれにくくなります。

白山はりきゅう整骨院 院長
実は肌は少しくらい乾燥している方がいいのです!

皮膚表面は「乾燥気味」がちょうどいい

この例から分かるように、皮膚表面は多少乾燥している方が良いのです。

まだ顔に化粧品をつける習慣のない10代の美しい肌の女性がいたら、

ぜひその肌に触れてみてください。

しっとりとか、吸い付くような感じではなく、

むしろやや「乾燥気味でサラサラ」しているはずです。

その方が角質細胞がはがれやすいからです。

10代の何もつけていない健康で、

桃のような肌なのに、しっとりとしていると感じるのなら、

汗ばんでいるか、疲れて交感神経が緊張しているかのどちらかでしょう。

理想の肌は「しっとり」ではなく「サラサラ」だと覚えておいてください。

45b5da14807663a2eecb5cb1c0b9d538

ふみちゃん
健康的な肌は「さらさら」ですね。メモっておきます!

ニキビを早く治す自家保湿因子。

ニキビの原因の一つでもある「乾燥肌」。

皮膚の水分の蒸発を防ぎ、

同時に外部からの化学物質や異物の侵入も防ぐ保湿膜としているのが「角層」です。

このようなバリア機能を角層が発揮できるのも、

レンガに例えられている

角質細胞」と

モルタルにあたる

細胞間脂質

がいくつにもぎっしりと積み重なって、

丈夫でしなやかな壁を作っているためです。

20090414

では、この素晴らしい壁はどのような「材料」でできているのでしょう。

自家保湿因子とは!?

レンガである角質細胞は表皮細胞が死んでできたものです。

表皮細胞の中には、細胞核をはじめ色々な物質が含まれていて、

それらが変化したものが材料となります。

これはアミノ酸を主成分にした水溶性の保湿因子で

天然保湿因子」といいます。

モルタルにあたる細胞間脂質に含まれているのはセラミドを

主成分とした脂溶性の保湿因子です。

これらレンガの材料である

水溶性の天然保湿因子

モルタルの材料である

脂溶性の保湿因子

合わせて自家保湿因子と呼びます。

水溶性の天然保湿因子

表皮細胞が死んで角質細胞に変わると、細胞核などの内容物は分解されます。

それらは、角質細胞が表面に押し上げられるにつれて少しずつ変化していきます

ちょうど大豆が酵素の働きによって味噌に変わっていくように、

徐々に熟成して保湿力を高めていくのです。

そして垢となって脱落するまでの最後の3~4日前に保湿機能の熟成度は頂点に達します。

hengitys_ak_etu_tr

脂溶性の保湿因子

一方、モルタルの材料である細胞間脂質の中身も表皮細胞の死とともに変化を始めます。

初めのうちは未熟ですが、角質細胞と共に表面へ押しあげられるにつれて熟成され、

天然保湿因子と同時に熟成度は頂点に達し、

セラミドを主成分としたしっかりとした水溶性の保湿因子が完成するのです。

2種類の自家保湿因子

このように

水溶性の保湿因子

脂溶性の保湿因子

つまり、2種類の自家保湿因子はともに垢となって、

脱落する3〜4日前に最高の保湿機能を持つまでに熟成するわけです。

細胞の層としては2~3枚分です。

角質の最上部のこの部分が角層のバリア機能を担う主役なのです。

自家保湿因子は最強の保湿成分

角質のバリア機能に含まれる熟成した「自家保湿因子」は、

何十万円もする化粧品でも太刀打ちできない素晴らしい保湿力を備えています。

白山はりきゅう整骨院 院長
自家保湿因子は最強の保湿剤です。

例えば、角質の中にある水分は何種類ものアミノ酸やタンパク質と結合したり、

電解質になったりして存在しています。

ただの真水でもなければ、

ただの電解質でもありません。

ニキビ肌を守る自家保湿因子は不凍液

ニキビ肌を守る自家保湿因子は、

アミノ酸やたんぱく質といった分子と結合していたり、

電解質を含んだ不凍液のような状態になっています。

だからこそ湿度が10%を切っても蒸発しませんし、

マイナス40度でも凍ることはないのです。

img_0

ふみちゃん
マイナス40度なんて想像つきませんね

そのおかげで湿度が10%を切るような砂漠を何日走っても、

水さえ飲んでいればミイラのように完全に乾いてしまうことはありません。

-40℃の極寒の地で働いても皮膚の表面が凍って、

ちょっと笑ったら肌がパリッと割れましたなんてことはありません。

slide07

細胞間脂質とは

細胞間脂質には主成分のセラミドの他にも、

コレステロールや遊離脂肪酸などが含まれています。

しかもセラミド一つとってみても、

様々な種類のセラミドが絶妙なバランスで組み合わさっています。

複雑なバランスで出来上がっている細胞間脂質は、

1種類や2種類のセラミドを配合しただけの人工的なクリームなどでは代用できません。

不純物として作用し、かえって微妙なバランスを壊してしまうだけです。

天然保湿因子も同様

もちろん同じことが天然保湿因子についても言えます。

しかし、この素晴らしい自家保湿因子も

レンガ+モルタル」という構造があってこそ能力が発揮できるのです。

仮に自家保湿因子に含まれる様々な成分とそっくり同じ成分を、

そっくり同じ配合で作った化粧品があると仮定します。

それをいくら顔につけても肌の保湿力もバリア機能も高まることはほとんどありません。

レンガとモルタルのそれぞれの材料を、ぐちゃぐちゃに混ぜたものを使っても、

丈夫な壁が作れないのと同様です。

肌に足りない成分は化粧品で外から足せばよい

といった考え方は、自家保湿因子の素晴らしさだけでなく、

そもそも角質の奇跡的な構造を無視したあまりにも単純すぎる発想です。

ニキビの原因の1つである「乾燥」から守る「皮脂の役割」

皮脂は肌の上で汗と混ざり合って、皮脂膜をつくり、肌を乾燥から守っている

皮脂には皮膚を保湿する働きがあるという説は、

実は30年以上前に否定されています。

皮脂は皮脂腺から分泌され、その皮脂腺はすべて毛根内部に付いています。

本来の皮脂の役割は毛をコーティングすること

皮脂は人の体がフサフサの毛に覆われていた頃の名残です。

皮脂が毛の表面をコーティングして滑らかな状態にしていたのです

そのおかげで毛玉になったり毛同士が絡まったりしないようになっていました。

皮脂というより、「毛脂」いうべき性質のものです。

皮脂は肌にダメージを与える

その一方で、過剰な皮脂は肌にとってはダメージとなります。

なぜなら、皮脂は時間がたつと酸化して

過酸化脂質に変化します。

つまり腐るわけです。

腐った脂肪は、皮膚を刺激して炎症を起こし、

それが何度も繰り返されると組織に慢性的ダメージを与えます。

その証拠に誰でも体の中で肌の一番綺麗な場所といえば、

腕の内側や、太ももの内側胸周りなど毛の少ないところです。

毛が少ないということは、

皮脂腺も少なく分泌される皮脂の量も少ないので、

過酸化脂質によるダメージも少ないです。

ふみちゃん
皮脂腺が少ないところは皮脂によるダメージが少ないんですね。

よって、きめの細かい美しい肌が保たれているわけです。

白山はりきゅう整骨院 院長

顔や背中、お尻など皮脂腺が比較的多い肌は、他の部分に比べてキメが粗くて

あまり綺麗とは言えませんよね

皮脂が多く分泌されている肌ほど、

腐った皮脂によるダメージを受けやすいことが、

重要な要因の一つになっていると思われます。

ふみちゃん
先生、顔は外に出ているけど、腕の内側は洋服で保護されているだから綺麗じゃないんですか?」

白山はりきゅう整骨院 院長
それも一理あると思います。 

でも、腕や腿の内側にしろ、胸の周りにしろ、洋服で常にこすられています。
負担がかかっているわけです。
それなのに、そういった場所の肌は綺麗に保たれているのです。

東京都30代会社員
紫外線をほとんど浴びないからでしょ

白山はりきゅう整骨院 院長
それならヨーロッパの人たちをよく見てみてください!

 

ヨーロッパの人たちの日焼けはすごい

彼らの日焼けの仕方は半端じゃありません。
夏の間中、炎天下で寝そべって焼き続けています
腕の内側だってわざわざバンザイしてよく焼いています。

667762157-日焼ケ止メクリーム-塗ル-夫婦-健康

それでも腕の内側もももの内側も胸周りも、肌のきめは他の部分よりもずっと細かくてきれいなままです。

また、子供の頃から日にほとんど当たったことない人でも同様の肌のきめの違いは明らかです。

皮脂膜を作っている皮脂にも保湿効果がありますが、それは保湿効果全体の1%にもなりません。
99%は自家保湿因子の力によるものなのです。

皮脂にはほとんど保湿効果がないばかりか、むしろ肌にダメージを与えかねないものなのです。

ニキビを早く治すためには

皮脂が乾燥を守っているという説は、実は30年以上前に否定されたものでした。
皮脂よりも大事なのは、水分を保持する「自家保湿因子のセラミド」であります。
前述しましたが、セラミドの原料は体内の

・コレステロール

・遊離脂肪酸

から作られますので、バランスのとれた食事と適度な運動が必要なんですね。

本日はここまでです。
お肌のお悩みいつでもご相談下さい。
美容鍼の白山はりきゅう整骨院デンでした。

関連記事