介護保険だけでは足りない?身体ケアで困るケースと対応方法

在宅支援の現場では、介護保険サービスを利用していても、身体機能の低下や慢性的な痛みによって、生活が不安定になってしまうケースがあります。
特に、脳梗塞後遺症、パーキンソン病、廃用症候群、関節拘縮などがある利用者さまでは、「介護サービスだけでは身体ケアが追いつかない」と感じる場面も少なくありません。
今回は、ケアマネジャーの皆さま向けに、介護保険だけでは対応しきれないケースと、医療保険を使った訪問鍼灸マッサージの活用について解説します。
介護保険は「生活支援」を中心とした制度
介護保険は、高齢者の在宅生活を支えるための重要な制度です。
訪問介護、デイサービス、訪問看護、福祉用具貸与、ショートステイなど、多くのサービスがあります。
しかし、介護保険は主に「生活を支える」ことを目的とした制度であり、身体の痛みや拘縮への専門的なケアを十分に行うことが難しい場合があります。
現場で多い困りごと
- 身体が硬くなってきた
- 痛みが強くなってきた
- 歩行が不安定になった
- 移乗介助が大変
- 寝返りが困難
- 介助時に痛みを訴える
こうしたケースでは、身体ケアを追加で検討する必要があります。
関節拘縮や筋緊張は介護負担を大きくします
在宅生活が長くなると、活動量の低下によって筋肉や関節が硬くなってしまうことがあります。
特に、脳梗塞後遺症や寝たきり状態では、関節拘縮や筋緊張が強くなりやすくなります。
関節拘縮が進行すると、
- 更衣介助
- オムツ交換
- 移乗介助
- 入浴介助
などが難しくなり、ご家族や介護職の負担が大きくなることがあります。
また、痛みによってADLがさらに低下し、寝たきりが進行してしまうケースもあります。
介護保険サービスだけでは対応が難しいケースもあります
もちろん、デイサービスや訪問リハビリは非常に重要です。
しかし、利用回数や時間に限りがあるため、慢性的な身体のこわばりや疼痛に対して十分な対応が難しいケースもあります。
また、訪問介護では制度上、身体機能改善を目的とした施術を行うことはできません。
そのため、
- 慢性的な疼痛
- 関節拘縮
- 筋緊張
- むくみ
- 循環不良
などへの対応として、医療保険サービスを組み合わせることがあります。
訪問鍼灸マッサージは医療保険で利用できる場合があります
訪問鍼灸マッサージは、医師の同意書があれば、健康保険を利用して受けられる場合があります。
対象となるのは、歩行困難などにより通院が難しい方です。
介護保険サービスとは制度が異なるため、併用できるケースがあります。
対象となりやすい方
- 脳梗塞後遺症
- パーキンソン病
- 変形性膝関節症
- 関節拘縮
- 寝たきり状態
- 慢性的な腰痛・膝痛
- 廃用症候群
訪問鍼灸マッサージで期待できること
訪問鍼灸マッサージでは、利用者さまの状態に合わせて施術を行います。
期待できること
- 筋緊張の緩和
- 関節拘縮の予防
- 疼痛の軽減
- 血行促進
- むくみの軽減
- 身体機能維持
- 寝たきり予防
また、定期的に訪問することで、身体状態の変化に気づきやすくなるというメリットもあります。
介護保険サービスとの併用が重要になることもあります
現場では、
- デイサービス
- 訪問介護
- 訪問看護
- 福祉用具
などを利用しながら、身体ケアとして訪問鍼灸マッサージを併用するケースがあります。
たとえば、デイサービスで活動量を維持しつつ、訪問鍼灸マッサージで疼痛や拘縮に対応することで、在宅生活を維持しやすくなる場合があります。
介護保険だけで考えるのではなく、「医療保険サービスも含めて支援を組み立てる」という視点が大切です。
ケアマネジャーが確認したいポイント
身体ケア不足が疑われる場合、以下のような点を確認すると役立ちます。
- 通院困難な状態か
- 疼痛や拘縮があるか
- 介助負担が増えていないか
- 歩行機能が低下していないか
- 身体のこわばりが強くなっていないか
特に、「最近身体が硬くなってきた」「介助が大変になった」という変化は重要なサインになります。
まとめ
介護保険サービスは在宅生活を支える大切な制度ですが、身体の痛みや拘縮、筋緊張などへの対応が十分ではないケースもあります。
そのような場合、医療保険を使った訪問鍼灸マッサージを組み合わせることで、身体機能維持や介護負担軽減につながることがあります。
介護保険だけで考えるのではなく、医療保険サービスも含めて支援を組み立てることが、利用者さまの在宅生活を支えるうえで重要になります。
ケアマネジャーの皆さまへ
歩行困難、関節拘縮、脳梗塞後遺症、慢性的な痛みなどでお困りの利用者さまがいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
当院では、健康保険を利用した訪問鍼灸マッサージを行っております。
必要に応じて、医師の同意書や制度についても分かりやすくご説明いたします。
白山はりきゅう整骨院
電話:03-6304-1210


